理事長ご挨拶
ご挨拶
一般社団法人ARO協議会の第3代理事長を拝命し、本協議会の運営に携わる機会をいただいたこと、大変光栄に存じます。本協議会設立後10年余りの間に、再生医療安全性確保法や臨床研究法の制定、臨床研究中核病院や橋渡し研究機関の大臣認定、さらにはCOVID-19パンデミックの経験など、我が国の医療イノベーションや臨床評価を取り巻く環境が大きく変化する中で、本協議会は会員機関数が24に達するなど大きく成長するとともに、我が国のAROの発展に大きく貢献してきました。本協議会の最大の機能である専門家連絡会による機関相互の情報共有、人的交流や相互支援は今や当たり前のように行われ、新たなARO人材の育成に資する認定制度が動き始めています。一方で、急速に進む医療のデジタル化や2022年策定のスタートアップ育成5か年計画を受けた様々な医療系ベンチャー支援の施策が動き始めるとともに、ドラッグロス、医師の働き方改革に伴う研究の停滞、ICH-E6(R3)の国内実装など新たな課題も顕性化してきており、今後、ますます本協議会の役割が大きくなることが想定されます。本協議会は、その理念である「国民の健康と公衆衛生の向上に資する」ために、心を一つにして前進します。関係の皆さま方には、更なるご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
2024年10月
一般社団法人ARO協議会
理事長 名井 陽
(大阪大学医学部附属病院未来医療センター教授)