ARO協議会プロジェクトマネジャーおよびスタディマネジャー認定制度について

一般社団法人ARO協議会

理事、社員、監事、全会員各位

　　AROにおいて、非臨床段階の研究シーズ実用化を研究者に寄り添って支援するプロジェクトマネジャー（PM）や、医師主導治験等の臨床研究を計画的かつ効率的に運営管理するために重要な役割をもつスタディマネジャー（StM）は、オープンイノベーションを担う人材として不可欠となっていますが、その人材は不足しているといわれており、その育成は喫緊の課題です。一方、AROで求められるPMやStMという職種は、国家資格はもちろん民間資格も確立されておらず、職種の定義、教育カリキュラム、要求されるスキルレベルなども未確定の要素が多いことからアイデンティティが形成されていないといわれており、これらの育成、人材確保、キャリアパスの構築のためには、その資格認定制度を確立することが重要と考えられています。この状況をふまえて、ARO協議会では理事長のもとPM/StM認定制度タスクフォースで検討、その後、認定制度委員会を設置し、AMED事業で進められたPMおよびStM育成プログラムをベースに認定制度を策定しました。この認定制度を規定した認定制度規則は、令和5年7月25日に理事会承認され、本日公示、同日施行となりますことをお知らせいたします。

　　PM/StM認定制度は、上記の規則に則って、本年度より認定を開始することとなりますが、開始にあたり8月下旬には認定制度に関するQ＆A集の公開を予定しており、また、8月下旬に東京都で開催されるARO協議会第10回学術集会のプログラムの一つとして認定制度説明会を実施します。説明会では、質疑応答の時間も用意しております。

　　これまでAROにおいて活躍してこられ、十分な知識と技術をお持ちのPMおよびStMに対して、筆記や面接などの試験を実施することなく認定を付与する「過渡的措置」を令和5年度に限り実施いたします。過渡的措置では令和5年度に実施する「PM/StM認定講習会（過渡的措置）」の受講（会場参加）が必須となりますので、講習会の日程（認定制度スケジュール（予定））をご確認いただき、スケジュールを確保いただきますようお願い申し上げます。

　　　なお、申請にあたっては、申請書類のアップロード機能、研修、学術集会等への参加によるポイント管理、更新時期等を確認できるマイページ機能を持った認定制度専用システムを準備中です。

令和5年8月1日

ARO協議会代表理事・会長 佐藤典宏

認定制度委員会委員長　 名井　陽